2016.07.14
患者様の声
【訴えている症状】
左胸から腕へのつっぱり感
左脇腹の痛み
【問診】
一週間前から痛みが強くなってきました。
夜寝る時に特に痛みを感じます。ただ寝れないことはないです。
もともと肩こりや背中のコリはあり、以前も一度このような症状に悩まされたことがあります。
整形外科では特に異常がないといわれています。
【初診時検査】
首や体幹の回旋可動域が著しく低下
大胸筋に押圧で痛み増悪
神経学検査異常なし
【施術後の経過】
初回の治療後は少し腕に違和感がありましが痛みが半減していました。
次回一週間後に来院されたときは前回の治療後よりはまた痛みが増してきていましたが、夜の痛みはかなり楽になっていたとのことでした。継続治療を行い、4回目の治療時にはほぼ痛みは感じなくなっていました。
【先生からのコメント】
痛みの場所から心臓疾患も疑いましたが、心臓に関わる既往歴がない事や検査から疑いは低いと考えられました。
しかし確定診断は医師しかできないので、症状が改善しなかったり兆候が少しでもみられる場合は病院への受診を促す準備をしておきました。
この方は大胸筋という胸の筋肉のTrpである可能性が高いと判断しました。
Trpとは筋肉の硬結の事で痛みを患部以外に広げる関連痛を引き起こす疾患です。
おそらくお仕事で長時間PCを使うので、それで胸の筋肉を過剰に使用することで引き起こされたと考えられます。
また背骨の歪みも強くより胸の筋肉の緊張が改善しない状態でした。
そのため治療は背骨の歪みを整え胸の筋肉の硬結をほぐしていくことを行いました。
経過は良好です。
大胸筋のTrpは心臓疾患の時と似たような症状を出します。
鑑別がとても重要であると感じられる症例でした。
※効果には個人差があります。お気軽にご相談ください。
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